合格者が知っているX線作業主任者の科目の勉強順
あなたは勉強する科目の順番を決めていますか?
実は勉強する順番を工夫することで、勉強の効率を上げることができます。
まず、X線作業主任者の科目について確認しましょう。
2.関係法令
3.エックス線の測定に関する知識
4.エックス線の生体に与える影響に関する知識
各科目についてもっと詳しく知りたい場合は、こちらのページも参考にして下さい。
⇒エックス線作業主任者ってどんな資格?
⇒初心者でもエックス線作業主任者に合格するには
さて、この4科目は「1.管理」「2.法令」「3.測定」「4.生体」と短く言い換えることが多いです。
参考書やテキストによっては、科目の掲載順序が異なる場合があります。また、講習会に参加しても、勉強をやる順番は指定されることが少ないでしょう。
しかし、私はスムーズに勉強を行うためには、適切な順番があると考えています。そこで今回は、合格者が知っているX線作業主任者の科目の勉強順について見ていきましょう。
管理から順番にやっていく
試験勉強は、「1.管理」「2.法令」「3.測定」「4.生体」の順番にやっていきましょう。弊社の教材も、この順番で掲載しています。
では、どうしてこの順番でやっていくべきなのか、その理由を3つご紹介します。
理由1.基本用語が押さえられる!
「1.管理」の科目には、X線作業主任者試験の基本的な用語の説明が詰まっています。基本的な用語が分からなければ、専門的な文章が分かるはずがありません。
たとえば、『電離』や『励起』といった単語は基本用語になるでしょう。電離とは軌道電子が原子の外に飛び出すことで、励起とは軌道電子がエネルギー準位の高い軌道に移動することです。
これは「1.管理」の中でも、エックス線の基礎で習う内容になります。
この電離や励起という用語は「2.法令」「3.測定」「4.生体」でもたくさん出てきます。ですから、まず最初にやるのは「1.管理」がオススメです。
その次に「2.法令」をやっていきます。「2.法令」の中では、管理区域について詳しく知ることができます。管理区域について知らないと「3.測定」の計算問題が解けないようになっています。
そして「3.測定」では、放射線の単位について詳しく知ることができます。「4.生体」では、単位について知らないと、理解しにくい箇所がたくさんあります。
もちろん、それぞれの科目は繋がっており、ところどころ横断的な内容も存在します。一部の単位については、早い段階で理解しておく必要があるでしょう。
以上のように、まず基本用語を押さえ、次々と知識を深めていくことが重要です。
理由2.本試験と出題順が同じ!
本試験でも「1.管理」「2.法令」「3.測定」「4.生体」順番で出題されます。ですから、その順番に勉強をすることが自然な流れと言えるでしょう。
たとえば、テレビゲームで任天堂のスーパーマリオというのがあります。最初はクリアできない面も、何回もやっていると次にどんな敵がやってくるのか分かるようになって、クリアできるようになります。
ここで想像していただきたいのですが、一度クリアできた面でも、途中に出てくる敵の順番を変えるとどうなるでしょう。難易度が変わってしまい、またクリアできなくなるのではないでしょうか?
物事は同じ順序であるからこそ、スムーズに事が運ぶのです。
理由3.管理の得点配分が高い!
上で見てきたように「1.管理」は、試験勉強の基本であり核でもあります。さらに、他の科目に比べて、得点配分が最も高い科目でもあるのです。
また、私たちは人間の脳は、最初にやった内容は覚えやすいという性質があります。
ですから一番最初に、「1.管理」押さえておくべきなのです。
まとめ
市販の参考書では、掲載されている科目の順番が異なることがあります。しかし、勉強の順番を少し工夫するだけで、試験勉強が円滑に進むこともあるのです。
これから勉強を始めるなら、上記の順番でやってみてはいかがでしょうか。ちょっとしたことですが、X線作業主任者試験の合否を分けることもありますよ。
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