神奈川からエックス線作業主任者講習会に参加
12月5日(土)、6日(日)に、東京会場でエックス線作業主任者の講習会を開催しました。
今回は神奈川など関東圏からの参加者さんが多かったです。
写真のように、毎回受講者さんは10名程度です。
このように少人数で開催するメリットは、その場の受講者さんの理解度に応じてペースを変えられること、講師と受講者さんがコミュニケーションしやすく質問を随時受けられることです。
ちなみに、この写真は部屋の後ろから講師が撮影したもので、相互作用についてホワイトボードとプロジェクターのスライドで説明するところです。
相互作用とは、X線と物質とがぶつかった時に起こる現象のことです。
エックス線作業主任者の試験では、「レイリー散乱」「光電効果」「コンプトン効果」「電子対生成」の4つの相互作用について理解する必要があります。
講習会は定期的に開催しておりますので、下記から最新の日程をご確認ください。日程が合わない場合は、通信講座もご用意しておりますのでご検討ください。
神奈川の受講者は多い
神奈川からなら日帰りで参加することができますので、昔から受講者さんが大変多く、通信講座に申し込む方も多くなっています。
横浜、川崎などの工業地帯の産業が発達しているため、X線を取り扱う企業が多いのでしょう。
最近では、海の上から神奈川の工場のロマンチックな夜景を眺める「工場夜景クルーズ」も充実してきています。
どんな人が神奈川から講習会に参加しているのか?
医療用のX線発生装置メーカー
B社は、がんなどの悪性腫瘍の治療や手術に使われる放射線発生装置を製造・販売・サポートしている会社です。治療の方法としては、X線や電子線などの放射線を、病巣に複数回照射して、患部を切開せずにがん細胞を死滅させます。
主には、頭部や頸部のがん、肺がん、前立腺がんなどの治療に使われています。治療に使われる放射線のエネルギーは、健康診断時のレントゲン写真撮影よりもはるかに大きいものです。
がん細胞は、正常な細胞よりも放射線によるダメージを受けやすく、また修復機能も正常な細胞より劣るため、がん細胞を放射線で一斉攻撃すれば、周りの正常な細胞を極力傷つけることなく治療につなげられるのです。
高齢化が進む日本では、放射線によるがん治療の需要は、益々高まっていくでしょう。
精密器具をX線で検査
D社は精密器具を製造・加工している会社です。主に歯科医で使うドリルなどの器具を製造していますが、他にも脳外科手術用のドリル、ネイリストが使うドリルなども製造しています。
人の身体に密着させて使うものばかりですから、その製品に欠陥があり破損すると大変危険です。歯科医での治療中に、患者さんの口の中で器具が破損したら大変なことになります。
ですから、ドリルなどの器具をX線で検査して、欠陥の有無を調べる必要があるのです。
今回神奈川からは、このような医療業界に関係のある人が参加していました。エックス線作業主任者の資格は、工業界の人だけでなく医療業界に関係する会社の人にも必要な場合があります。
受験を希望される方は、一緒に合格に向けて頑張っていきましょう!最新の講習会日程は、下記からご覧ください。
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